TVdarts静音化計画

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前置き

君はTVdartsというものを知っているだろうか?エポック社より発売された、自宅で本格ダーツを という売り込み?で発売された15.5inchのソフトダーツボードの事である。

テレビにこのTVdartsを繋ぐだけで、ダーツバー気分で自宅でダーツが出来る優れものである。
(詳しくはリンク先を参照:TVdarts公式ホームページ

ダーツバー気分という割には、効果音が今は懐かしき、ファミコン時代を思い出させる チープっぷりではあるが、その分(?)セグメント精度は割りとしっかりしており、 自宅練習にうってつけである。

音がチープなのは置いておいて、自宅練習するのに実はこのTVdarts難題が一つある。

ダーツがダーツボードに当たる音がかなりうるさいのである。
イメージ音としては「バーン!カタカタカタ…」という感じだろうか。

持ち家が自宅な人はまだしも、夢中でがんばる君にエール的な所に住んでいる人は とてもじゃないが夜投げられたものではない。そこで、このTVdartsをなるべく金をかけずに、かつ 簡単に静音化しようではないか、というのがこのページの趣旨である。


理論

さて、改造の前に何故テレビダーツがうるさいのか考えてみよう。私が思うところでは うるさい理由は以下の通りである。

@テレビダーツの重量が軽い…ダーツの運動エネルギーを吸収しきれず動いて音が出る
Aセグメントがぐらぐら…セグメントの遊びが大きく、ダーツが当たった瞬間動いて音が出る
Bテレビダーツと固定した壁の間にクッションが無い…@に起因する。クッションがないため音が出る

従って、

@本体を重くしてやる。
A遊びをなくす。
Bボードと固定壁の間にクッションを付ける。

で、緩和が可能と考えられる。では、実際にやってみよう。


必要資材

以下の改造については、自己責任で行ってください。
改造したことにより、何らかのトラブル・障害が発生しても、
私は一切責任を持ちません。

道具は以下のものを使用した、全てホームセンターや100円ショップで容易に手に入るものである。

パテ(配管用) 1kg…298円
4kg購入(1192円)
ホームセンターにて購入
持って帰ってくるのが重かった
本来はクーラーの外に出る配管の隙間を埋めたりするのに使う。ダーツボードを重くする重り用。 子供用の粘土でもいいが、パテだと乾きにくく・硬化しにくいためこっちをチョイスした。 対重量でのコストパフォーマンスはおそらく粘土の方が上と思う。3〜4kgあれば良い。
両面テープ TERAOKA No.7220
0.15mm×20mm×20m…1000円ぐらい
ホームセンターにて購入
本来、何の目的で買ったのか思い出せない…
セグメントの隙間を埋めるために使用した両面テープ。片面テープでも良いが、片面テープは あまり厚さにバリエーションがないため両面の方がいいかもしれない。今回、たまたま家で 良さげなのが見つかったため使用。別にこのテープでなくても良い、私のオススメは

@厚さ0.10〜0.20mmぐらい
Aプラによく付くタイプ
Bキレイにはがせるとうたっている

こんな感じの特性のテープ(片面・両面問わず)。 キレイにはがせるタイプだと貼るのに失敗した際、リカバリーしやすい(後述参考)。
ドライバーセット
5本…360円
10年以上前ホームセンターにて購入
こいつは年代物だ
テレビダーツの裏面を開けるためのドライバー。別に何でも良い、100円ショップに売ってる ショボいドライバーでも可。
ウレタンマット
20cm×20cm×厚さ〜10mmぐらいのやつ
…1000円ぐらい
ホームセンターにて購入
スポンジ状
テレビダーツと設置している壁の間に付けるマット。ちょっと硬いスポンジのような素材の ウレタンゴム。ホームセンターのゴム素材のコーナーにそれっぽいのがあると思う。 設置には、上述の両面テープを使用すると楽。新品の写真がなかったので、設置写真。
カッター
105円
100円ショップにて購入
色があやしい
テープを切り取るのに使用する。ハサミを使用すると、ベタベタになって上手く切れないので カッターを推奨。
カッティングマット
105円
100円ショップにて購入
別に無くても良い
カッターで両面テープをカットする際、机を傷つけないために使用。別にあってもなくてもいい。

改造手順

@ボード裏面のネジを外す
(パテを埋める前のネジ写真を取るのを忘れたので
下写真にはパテがついています、ご了承ください)
実際はパテは付いていません
説明書を参考に、↓が付いている部分のネジを外す。ナメない(※1)ように慎重に。 以降の作業全てで、ボードは裏向けたままで行う。

※1ナメる…ネジを回す際、山にしっかり合わせずに、強引に回す事でねじ山が潰れてしまう事。
A裏ボードを外し、セグメントを露出させる
絶対に表を向けない
裏ボードを外し、セグメント部を露出させる。@で外したネジをなくさない様に注意。
B各セグメントの周りにテープを巻く
シングルエリア

ブル
セグメントを1個ずつ外して、テープを外側に貼っていく。今回使用した0.15mmのテープの 場合、シングルエリアは1周、ダブル・トリプルは半周、ブルは溝を除いて二つに分けて1周 ぐらいで丁度良い。巻き方については左の写真を参考。注意するとすれば、

@裏のでっぱりを超えないように
Aあまりにセグメント側まで張らない

ぐらいか。私の場合、上記の両面テープを縦に半分にしたものを貼っていった。今回、 きちんとダーツが刺さったのをマシンが感知する上での静音を目指したので、 セグメントが軽く上下には動くが、左右にはあまり動かない感じを基準にした。 マシンが感知しようがしまいがどうでも良い人は、セグメントが全く動かなくなるまで テープを貼ると、静音効果が高まる。 あと、セグメントの遊びは私が感じたところでは、

シングル≧ブル>ダブル>トリプル

に感じた。シングルだけにテープを貼るだけでも、 効果は絶大と思う。
C裏ボードを元に戻し、ネジを閉める
裏ボードを元通りにはめ込み、ネジをしっかりと閉める(閉めすぎて、ナメないように)。
Dパテを裏面に塗りこむ
これで4kg
裏面にパテを塗りこんでいく。左の写真で4kg分のパテになる。基本的には、 ネジがある場所を避けて、他の部分をパテで埋めていけば良い。 ネジにパテが埋まらないように注意(パテの場合、非硬化なため、今後の使用中に何らかの原因で ネジ穴が埋まっても、爪楊枝でかきだせば問題ないのでお勧め)。

割と手がベタベタになるので、手荒れが気になる女性は、適当な男性をおだててやってもらうか、 使い捨ての薄手の手袋(ホームセンターにあると思う)を使用するといいかもしれない。
E設置している場所にウレタンボードを張る
ど真ん中に
ボードを固定するための2本のネジの間(ボードの真ん中あたり)に、両面テープなどを使用して ウレタンボードを張る。

ちなみに私は賃貸のため、壁固定ではなくダーツスタンドなるものを使用して固定している。 この場合、まっ平らな板なので両面テープで簡単に固定できたが、石膏ボード等だと でこぼこした壁紙が使用されているケースがあるため、両面テープで固定するなら 非常に強力なタイプじゃないと難しいかもしれない。
Fダーツボードを設置して完成
終わり、お疲れ様でした

画面はハメ込み合成です、実際の腕とは多少異なります
ダーツボードを設置する。重くなっているので注意。

これでかなり静かになっているはず、レッツ試し投げ!


その他情報、Q&A等

・よりレベルの高い静音化を目指すには?…
まず最初に断っておくが、これより静音化する場合@非常に手間がかかるA刺さったのを機械が 感知しなくなる、可能性があることを念頭において欲しい。それでも構わないのであれば 以下の方法を試してみるといいかもしれない(私はやっていません)。

@セグメントにパテを埋め込む…全セグメントの裏にパテを埋め込む。総重量がさらにアップ
Aボード裏にパテでなくもっと比重の大きいものを埋め込む…鉄など。鉄片+パテでも良いかも
Bセグメントとボード裏の間に薄いゴムシートを挟む…ダーツが当たったときの衝撃を抑える
Bセグメントを完全固定する…限界までテープを貼り、セグメントが全く動かなくする

セグメントにパテを埋め込むなど重量を重くする際の注意だが、ネジにひっかけるボード裏の 穴はそんなに強度が強いように思えないので、支える箇所を2箇所から増やした方がいいかもしれない。

・セグメントに貼るテープについて…
実は、一番最初は非常に強力なブチルテープ(厚さ0.3mmぐらい、下写真参照)を使ってみたのだが、 粘着部分がバラけて 本体側の方に移ってしまい、ネチャネチャになってしまった。また、この際貼りなおそうとしたが 強力すぎてセグメントからテープが取れなくなってしまい、1個セグメントがおシャカになってしまった。故に、キレイにはがせる事を うたっているタイプ、つまり粘着部分が一体のままでバラけにくいタイプを薦める。

このテープはダメだ…  このセグメントは超人墓場行きだ


参考リンク

TVdarts公式ホームページ …TVdart公式ページ。

テレビダーツ改造スレ …2ちゃんねる・的スポーツ板のスレッド。改造の参考にしました。

テレビダーツ改造スレッド …本ホームページの掲示板、質問等あればこちらに。

 

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